Image Credit: Shizuku AI

AI を活用したバーチャル YouTuber「しずく」を手掛けるキャラクター AI スタートアップ Shizuku AI は9日、米ベンチャーキャピタル大手アンドリーセン・ホロウィッツ(a16z)がリード投資家を務めるシードラウンドでの資金調達を発表した。日経新聞の報道によると、同ファンドによる日本の AI スタートアップへの投資はこれが初で、同社の企業価値は約120億円に達するとされている。

しずくは2023年1月に登場した AI VTuber で、日本語と英語での対話や歌唱が可能だ。Live2D 技術によりリアルタイムな応答を実現している。公式 YouTube チャンネルによると、一時期の活動休止期間を経て「しずく V2.0」としてビジュアルを刷新し、今年2月から本格活動を再開した。YouTube、Discord、X など複数のプラットフォームで展開している。

同社は日本に AI 研究拠点を新設し、AI コンパニオンとキャラクターの開発を手掛ける。当面はしずく自身の機能拡張に注力し、多言語音声合成やより豊かな会話 AI の開発、Discord、YouTube、X などへのプラットフォーム展開を予定している。a16z によると、現在の AI コンパニオンは魅力的でプロアクティブな会話を生成するためのデータが不足しており、複数のプラットフォームで展開しコミュニティと共に進化させることで、この課題を解決するフィードバックループを構築するという。

創業者の小平暁雄 CEO は米カリフォルニア大学バークレー校で博士課程に在籍中にしずくをローンチした。Meta でリアルタイム動画生成に携わった後、動画生成スタートアップの Luma AI で研究職を務めた経験を持つ。同氏はリアルタイム画像生成技術「StreamDiffusion」の筆頭著者であり、90fps 以上のリアルタイム画像生成を実現した。オープンソース実装は GitHub で1万件以上のスターを獲得し、ICCV 2025で発表されている。

via a16z