Image Credit: クオリィ

マイクロサージャリー支援ロボットを開発するクオリィは6日、シリーズ A ラウンドにて、ファストトラックイニシアティブ(FTI)および MedVenture Partners(MPI)をリードインベスターとし、ソニーグループ、日本政策投資銀行(DBJ)を含む計4社を引受先とした第三者割当増資を実施し、18億円を調達したことを公表した。

マイクロサージャリーとは、顕微鏡下で細い血管や神経、リンパ管などの微細組織を扱う外科手術手法の一種である。医療分野では少子高齢化による労働人口の減少を背景に、医師の不足や負担の増加が深刻化している。高度なスキルが求められる外科手術分野においては、医師の精密な作業をサポートする手術支援ロボットの活用により、医師の負担軽減や高度医療の普及促進が期待されている。

クオリィは、ソニーグループの医療ロボット研究で培われた技術の一部を継承し、臨床現場で実用可能な精密かつ安全なマイクロサージャリー支援ロボットの製品・ソリューション開発に取り組んでいる。

2024年にソニーが発表したマイクロサージャリー支援ロボットの試作機は、高感度な操縦デバイスで捉えた医師の指先の動きを、人の手首のように滑らかに動作する手術器具で縮小して再現する。また、手術器具を小型化し器具の自動交換を実現している。同ロボットにはモーションスケール機能を搭載しており、操作者は自らの動きをロボットアーム先端で2分の1から10分の1程度に縮小して再現できる。2024年2月には愛知医科大学において試作機を用いた実験が行われ、マイクロサージャリーを専門としない医師および医療従事者により動物の血管(直径約0.6mm)の吻合に成功した。これは自動での器具交換が可能な手術支援ロボットを用いて微小血管吻合に成功した世界初(2024年5月9日時点、ソニー調べ)の事例である。

今回の資金調達により、同社はマイクロサージャリー支援ロボットの社会実装に向けた技術開発ならびに商用展開を加速する。クオリィは2025年10月に設立。代表取締役は黒田容平氏が務める。

via PR TIMES