上下水道や送電線に依存しないオフグリッドインフラのINNFRA、シードラウンドで資金調達
上下水道や送電線に依存しないオフグリッドインフラの社会実装に取り組む INNFRA は5日、シードラウンドで総額6,258万円の資金調達を実施したことを公表した。引受先はCentral Japan Seed Fund(地…

上下水道や送電線に依存しないオフグリッドインフラの社会実装に取り組む INNFRA は5日、シードラウンドで総額6,258万円の資金調達を実施したことを公表した。引受先はCentral Japan Seed Fund(地域と人と未来 CJS2号投資事業有限責任組合)、Midtown Frontier Fund(ミッドタウン・フロンティア・ファンド有限責任事業組合)、菊永満氏(個人投資家)、山梨県(令和7年度資金調達サポート事業)。
同社は、立地条件や利用人数、季節変動、利用者の行動特性などを踏まえた技術の組み合わせ方、容量設計、そして使い続けるための運用設計をもとに、エネルギーと水を一体で設計。これまで複数拠点でのべ5年以上にわたり実生活体験に基づく実証実験を継続し、エネルギーと水を自律式で賄うオフグリッド技術の開発・検証を進めてきた。独自の水循環システム「INNFRA Water」は、現地での水の確保、排水処理、再利用までを完結させ、上下水道が整備されていない地域や災害時においてもインフラとしての実装可能性を有している。
同社の特長は、単なる機器導入にとどまらず、生活環境として長期的に成立させるための知見とオペレーションを含めて提供できる点にある。
具体的には、山梨県と連携した道の駅富士川への防災拠点向けコンテナ型水循環システムの実装、ハウスメーカーとの共同によるインフラ接続が不要なトレーラーハウスの開発、不動産デベロッパーとの共同による自然の中や絶景地で新しい体験を創出する宿泊施設の開発などを行っている。良品計画グループの MUJI HOUSE が開発する「インフラゼロハウス」にも水循環システムを採用しており、同プロジェクトは「Forbes JAPAN Xtrepreneur AWARD 2025」においてフューチャーライフライン賞を受賞した。
今回の資金は、各市場に向けた水循環システムの実装・販売拡大、設備導入・運営体制の構築、技術開発に投じる。同社はこれにより、上下水道や送電線に依存しないオフグリッドインフラの社会実装拡大および運営体制の強化を図るとしている。
INNFRA は2023年10月に設立。代表取締役の川島壮史氏は、東京大学大学院理学系研究科修了後、アクセンチュアでエネルギー業界向けコンサルティング、国内総合電機メーカーで新規事業開発、テック系スタートアップの経営に従事。2020年より参画した U3イノベーションズでオフグリッドインフラの実証プロジェクトを立ち上げた後、同プロジェクトをスピンアウトさせて同社を設立した。
via PR TIMES